最近に限った話ではありませんが、SNS、特にfacebookで心温まる感動話がシェアされているのをよく見かけます。
リンク先のサイトは、いわゆるバイラルメディアというもので、他にも心温まる話がたくさん載ってました。
似たパターンのお話が多かったので、誰もがいつでも心が温まる話を作れるように分析してみました。
心温まるお話の作り方
舞台:不特定多数がいる場所
登場人物:
A:社会的弱者
B:一般常識では言ってはいけないことを口に出してしまう思いやりに欠ける人
C:その場に居合わせた人(実は大企業の社長など社会的立場が高い人や人生経験豊富なお年寄り)
ストーリー:
舞台となる人がたくさんいる場所でBがAを対象とした酷いことを言う。
↓
Aに落ち度はないが、申し訳ない気持ちになる。
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たまたま居合わせたCは、Aを助けるために大勢の前で皮肉めいたことを言ってBにギャフンと言わせる。
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その場に居合わせた人たちはCを賞賛。(または賞賛しているかのような描写)
Bはその場にいられなくなり立ち去る。
↓
読んだ人は心が温まる
ポイント:
1.Bには普通の人なら言わないような酷いことを言わせる。または行動させる。
2.Cに良い決め台詞を言わせる。
作り話に何か問題でも?
この手をお話は、フィクションかノンフィクションか記載されていないので、実話なのか否かわかりませんが、募集方法※から鑑みるとなんとなく作り話なんだろうなと予想できます。
TVドラマや映画だって作り物ですからね。作り話で感動したっていいと思います。
しかしfacebookでは、その話が完全にノンフィクションだと思いこんでシェアしている人が多いと思うので、それについては見ていてモヤモヤします。
原材料不明な謎の食べ物をみんなで美味しそうに召し上がっているようです。
それでも道徳の教科書の作り話を題材に議論するようなことなので、いいのかもしれませんね。好きにすればいいと思います。
個人的には、登場人物Bの「普通に生活していて滅多に見聞きすること無いような非道徳な言動」を100円〜300円の報酬を得るために一生懸命考えて書いている人がいるってことが、少し残念な気がします。
あと、自分たちで作ってるなら問題ないのですが、ネットから拾ってきた話を寄せ集めたパクリメディア、あれは完全にNGです。ネットの権威にギャフンと言わされればいいと思います。