横浜税関で麻薬・銃・動物・偽ブランド品などの密輸押収品を見学してきた

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歴史コーナー

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大きな古地図がありました。
(白地に黒文字は山下公園、中華街、横浜スタジアム、元町商店街の場所を私が追記したものです。)

明治時代にできた赤レンガ倉庫がある島もまだないようですので、江戸時代とかの地図でしょうかね。

この地図の凄いところは、このアングルです。当時、この位置から横浜を眺める事など出来なかったと思うので、これは想像で描いたものですよね。

大昔からアヘンなどの薬も輸入禁止だったので、大空を飛べるような気分になる事もなかったでしょう。

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アヘンの持ち込みを禁ずる事が記された書物

歴史コーナーには、他にもコンテンツがありましたが特殊なディスプレイの装置やらで写真が上手く撮れませんでした。

税関のホームページには詳しい資料(資料室より詳しいと思う)がPDFで用意されてますので、興味のある方は下記から見てみてください。

http://www.customs.go.jp/yokohama/history/rekishi.htm

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あと、ベーブルースらの歴史的メジャーリーガーのサインボールの展示もありました。どれほどの価値があるのか、なんでも鑑定団で鑑定してみてもらいたいものです。

密輸コーナー

さて、ここからは私が大好きな麻薬や銃などの密輸コーナーです。
(※「私が大好きな」が修飾しているのは「密輸コーナー」であり麻薬や銃が大好きなのではありません。)

麻薬・覚せい剤

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歴史コーナーと密輸コーナーの仕切りが上の写真です。これはコンテナの壁を2重にしてその間にヤクを詰めるという密輸手口の再現です。

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こちらは「模造麻薬見本」です。

覚せい剤は氷砂糖のようです。茶色いのも純喫茶にある砂糖のようです。初めて見たのですが、漫画などで「アイス」とか「冷たいの」とか言われている理由がわかりました。見た目が氷のようだからですね。

同様に大麻樹脂は通称「チョコ」なんて呼ばれてますが、見た目そのまんまです。
コカインは塩の様な質感です。でも通称「お塩」とは呼ばれてません。
ヘロインは片栗粉のような細かい粉末です。

なんだかあまりにも氷砂糖、塩、チョコレート、片栗粉に似すぎているのでこの見本は本物のそれらかもしれません。

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資料室のガラス越しの床下に良い雰囲気で展示されているのがMDMAです。
先ほどコカインを「お塩」なんて書いて見ましたが、こちらは有名なお塩事件で登場した薬物です。

日本では毎年300kg以上のヤクが水際で押収されています。
昨年(平成25年)は、特に多く1000kg以上も押収されています。税関で押収できてよかったと思いますが、実際これは密輸される薬物のどれくらいの割合で見つけられているのか心配になります。
100%押収されるなら誰も密輸しようと思わなそうですが、たまに見つからずに持ち込めたり、見つかるのは極一部だったりする場合、とても恐ろしいですね。

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こちらもガラス越しの床下に展示されてました。

たぶんコルト社のガバメントです。密輸拳銃と効くとロシア産のトカレフを思い浮かべますが、こういったアメリカ製の銃も密輸されるんですね。

もしくは、あくまで拳銃のイメージとしてガバメントのモデルガンを置いているのかもしれません。競技用の拳銃だし。

余談ですが、コルトガバメントの実銃を撃ったことがあります。凄まじい威力でした。さすが45口径です。

9mm弾の銃(ベレッタM92)は片手でパンパン撃てるくらい軽いですが、コルトガバメントやデザートイーグルは、両手でしっかり持たないと撃てません。

実銃射撃したのはグアムのHOLLYWOOD SHOOTING CLUBというお店です。

ワシントン条約該当物品

続いてワシントン条約に違反した動物達。

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オオトカゲです。
なんとも言えない緩い顔をしてらっしゃいます。

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ベンガルヤマネコ。
とても大きいかわいい猫です。この柄がいいですよね。

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ダチョウの卵とアルマジロ。
ダチョウも輸入禁止とは知りませんでした。アルマジロも可愛らしいですが置きたいですか?この剥製。

その他にもトラの頭付き毛皮やワニそのまんまの趣味の悪いバッグなんかも展示してありました。

これらの剥製って「剥製」を密輸しようとして押収されたものですよね?まさかペット目的の生体を押収して展示用に剥製にしちまったなんて事、あるわけないですよね。

知的財産侵害物品

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コメ兵ではありません。税関資料室です。

麻薬や銃は押収品ではなく作り物だと思いますが、これらは押収された本物の偽ブランド品です。

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税関でもマックス狩り

これは歴代のスニーカーでもかなり人気のあるエアーマックス95のイエローですね。
発売当時は「マックス狩り」という履いている靴を強奪するという犯罪がありました。履いている靴を強奪するなんて、どこの199X年でしょうかね。

他にもポンプフューリーの青なんかも狩りの対象だったような気がします。やっぱり95年あたりって変な年でしたね。

で、一部の品では本物とニセモノを並べて展示してあり「どっちが本物か」を当てるコーナーがあります。

本物をよく知っていたり、本物と比べられる状況ならすぐに分かると思いますが、ニセモノを単品で見せられてもよくわかりません。

しかし、1つ目立つ特徴として「縫い目が雑」でした。これは私のような素人にもわかります。真っ直ぐじゃなかったり間隔がまばらだったり、ミシンのバック跡(ミシンで最後にちょっとだけ逆走させるアレ)があったりで、とにかく雑です。素人の仕事っぷりです。

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これはミッキーマウス、キティさん、ドラえもん、ピカチューなどの意匠権侵害物品です。
御影石(?)で作った石像です。他人の権利を犯した違法なものです。

違法なものなのですが、田舎の石材屋さんでよく見かけませんか?

今は厳しいのかと思い実家の近くの石材屋さんをグーグルストリートビューで確認してみました。昔はドラえもんがあったような気がするのですが今はありませんでした。
しかし、ゴジラとバブルスくんとハヤオ系のタヌキは健在でした。
(※バブルスくんだと思っていたサルは日光東照宮の猿かもしれません。)

不正輸出されるゴミ

その他にも「ゴミ」などもありました。国内の産業廃棄物や医療廃棄物を不正に輸出して安く処分しようとする輩もいるようです。
産廃処理をちゃんとしてない国に持ち込んだら、そこら辺に捨てられるだけです。環境汚染をさせないためにも輸出を監視することも税関のお仕事です。

資料室の半分以上は密輸関連

そんなに広くない資料室ですが、半分以上、あるいは3分の2以上は密輸関連の展示です。パンフレットなども密輸の通報を啓蒙する内容が多いです。

小さい資料館ですが、普段見られないものが展示されているので見応えは十分でした。入場料は無料ですのでお近くにお越しの際は立ち寄ってみるのもおすすめです。


平成25年の横浜税関管内における密輸事犯

資料展示室「クイーンのひろば」の見学