ミスリード。あのジェニファーも愛用!!でおなじみの広告手法

サイト設計・顧客心理

3人で100円ずつ出し合って250円の品を買う。おつりの50円を10円ずつもらい、余りの20円は募金。100円出して10円戻ってきたから出費は90円、3人で270円。募金した20円を足して290円。残る10円はどこ?

おわかりいただけたでしょうか?

間違ってるけど、間違いに気付きにくい前提を堂々と言って、相手をこちらのペースに引きずりこむ。こんな手法が世の中に多々あります。

ミスリードの例

あの人も使ってる論

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昔、雑誌の裏表紙の中面に、空港でパパラッチの取材攻勢を受けるセレブ風の金髪女性の写真に「LA発・独占スクープ!!あのジェニファーも愛用!!」というキャッチコピーが付いてる開運ブレスレットの広告がありました。

ライスチャームブレス

これもミスリードを誘ってますね。まるで「ジェニファー」が有名人という間違った前提を押し付けてます。

「あのジェニファーってどのジェニファーだよ!?」

※ジェニファーだとそのまんまなので、このイメージ図では「キャロライン」にしました。

◯◯は食べるな論

野菜不足を感じても「カット野菜」だけはやめた方がいい理由

少し前に話題になったこの記事でも「栄養素は水溶性のものが多い」「薬品漬け」と言った全く嘘じゃないけど、大げさな表現を使ってます。

陰謀論(?)

他にも「実はすり減らないブレーキパッドは現代の技術で作れるが、作ってしまうとブレーキパッドを作ってる企業の収益が減るから業界で話し合ってつくらないようにしている。」

これ、あたかも企業カルテルの陰謀論っぽく言っているが、実際にそんな固いブレーキパッドを使ったら、ディスクローターが削れてしまってメンテナンスが大変になるだけです。

上記例、うまくカテゴリー分けできておりませんが、ご了承ください。

陰謀論って様々な仮定を積み重ねて組み立てた話が多いのでミスリードが多くなりますね。以前もどこかに書きましたが、私も陰謀論を展開するのは好きです。

冒頭の問題の解説

・3人で100円ずつ出し合って250円の品を買う。おつりの50円を10円ずつもらい、余りの20円は募金。

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これはまったく問題ない文章です。

・100円出して10円戻ってきたから出費は90円、3人で270円。

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これも問題ないのですが、270円には募金も含みます

・募金した20円を足して290円。

「募金した20円」も上の270円に含まれているので、20円足すのが意味不明です。ここがミスリードです。

・残る10円はどこ?

前提がおかしいので、いくら考えても絶対に答えがでません。

この問題のように、数字だと少し考えれば「いやいや、ちょっと待て、その数字はどこから持ってきた?」と突っ込めますが、ちょっと考えただけでは矛盾やトリックに気づきにくい話もありますので、その時は気をつけましょう。

ミスリードから話がそれるかも知れませんが、個人的に、簡単な話をわざわざ難しく説明されると「何かあるんじゃないか?…」と疑ってしまいます。私、処理能力高くないのでもっとシンプルな話しかできませんです。

気にし過ぎると何も言えなくなる

あまりマズイ事言ったらよくないと思って記事を修正しまくっていたら、趣旨が有耶無耶になってしまいました。
つまり、「ミスリードに騙されないように気をつけましょう」とだけ言いたいわけではありません。強く推奨するわけではありませんが、自分の責任の範囲内でうまく利用すればいいんじゃないでしょうか。「多少嘘ついてもいいよ」と言ってるわけではありませんので誤解無きようお願いします。

世の中には、こういうこともあるんだ程度の話ということにしときます。


キャロラインの画像、作るのに時間が掛かった割にダサすぎな仕上がりになりました。全体が赤っぽい写真って使いにくいですね。

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